社内で一番古い FreeBSD をアップデートする機会がありましたので、ご紹介したいと思います。
この OS は FreeBSD 12.2-RELEASE で既に EOL に到達してしまい、セキュリティ関係のアップデートはもう作られないようになってしまいました。この OS は以前から cacti + mariadb をベースに社内全てのサーバやネットワーク機器を SNMP でモニタリングしていました。買収などで事業部も大きくなってきたことから中央集中のモニタリングから分散構成のモニタリングへ方針変換ということで、モニタソフトを zabbix に変更することにしてからかれこれ2年近くたち、並行運用もそろそろ終了しようかという状況ですが、とりあえず OS を 12.2 から現行バージョンの 12.3 へあげてアプリケーションはそのままにしておき、OS 12.3 の EOL とともに並行運用も終了という運びでゆこうと考えています。というのも cacti version 0 の最終版の 0.8.8h のまま使用していて、それ以外すべてのアプリケーションはこれの依存関係に引きずられて古いままになっています。使ってゆくものならアップデートしてゆきますが、使わないとわかっているものに手をかけるのは無駄ですので、見てみないふりにしていました。でも、さすがにセキュリティアップデートなしはまずいので、とりあえず 12.3 へあげておきます。
12.2 -> 12.3
さて、現在の OS バージョンは 12.2 なので、freebsd-update で 12.3 へアップデートします。要領は 13.0 から 13.1 の時と同様です。
13.0 から 13.1 へのアップデートの時も少しだけい話ししましたが、自動でできない変更はエディタを使用して自前で変更するようにメッセージが表示されます。
自動で修正できなかったファイルは /etc/mail/sendmail.cf のようです。どこが自動修正できないかがファイル中に書かれていますので、問題がなければ新しいバージョンに対応した行に書き換えます。
こんな感じです。
自動で変更できるものはそれは妥当かどうか聞いてきますので、大丈夫であれば ‘y’ と答えてやります。
12.3-RELEASE-p5
アップデート後は 12.3-RELEASE-p5 となるようです。
指示通り、freebsd-update install を2回実行して、念のために fetch をして最新版であることを確かめます。
こちらもマイナーバージョンのアップデートとなりまして、ポーツやパッケージを触ることはありませんでした。この辺りはまた別の機会にご紹介したいと思います。
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